RESIDENT&TRIBE&RACE


INCUNABULAの世界に暮らす様々な人々の性質・特徴などを紹介しています。
*シナリオの改変作業に基づき、大幅に変更・追加・修正した箇所があります。



人間
human

定義として、「アニマの器を持たないが、アニマのマナを持ち、命に限りのある者全て」を人間と呼ぶ。
この定義によると、ドヴェルグも人間に含まれることもあるが
明らかな寿命の違い、文化背景の差、また異なる種族誕生の伝承を受け継いでいることなどから
正確には人間とは別種族とされている。また、多種族との混血種は、原則として人間に含まれない。
この中には獣の耳のようなものを持っている者もいれば一般にHUMANと呼ばれているような身体の者もいる。
勿論、肌、髪・瞳・身長なども様々で最も多種多様な種族でもある。
その中でも出身地などによっての民族的な違いは多々あるようだ。
平均寿命は約50〜80歳である。
現在の人間国家は「新グラディウス帝国」「旧アルビオン帝国」「カリブンクルス公国」「エノク王国」「タブリス首長連邦」である。


また、人間間において、姿が多少なりとも異なる者もいるため
その場合様々な緊急時などに対する対処の仕方、応対などが異なり、ひとくくりに扱えないことから
便宜上の理由も含め戸籍上などの諸事情の区別の必要性から、人間社会でもある程度の区別が成されている。
多種族から生物学的、或は示唆的に人間全般を言い表す場合「ヒト」という呼称を用いたりもするが
人間という種族においても、例えば有翼人が翼などを持たない人間に対して「ヒト」と言う場合もある。

ヒト・人間・人・純血種
(human)
外見的に人外生物の特徴を発見でき得ないヒト種を限定的に言うとき、こう呼称する場合がある。
亜人
(demi human)
人外生物と結合・合体したような外見特徴または生物的特徴を持つ者たちを、純血種或は有翼人と区別する際に亜人と呼称する。
有翼人
(Human race who has wing)
鳥類(鳥羽根によって構成された飛翔可能な翼)型の翼を背に生やした者と、蝙蝠(飛膜という伸縮可能な皮膜で構成された飛翔可能な翼)型の翼を身体の腰よりやや上のあたりから生やした者とに分けられるが、総称として「有翼人」と呼称する。蝙蝠型有翼人は、皮膜翼自体に損傷を受けても再生機能が備わっていないため、二度と飛べなくなってしまうというリスクを負っている。
メトシェラ【長生種】(motho shalach) その名の通り、人間であるが比較的長い時を生きる種をさす。古代書によると、寿命は約150年。一般的な人よりもアニマのマナの絶対量が多いからであるとされている。また、この名はエルフによってつけられたもので「その死がもたらす」という意が含まれているらしいが、何のことなのかは不明。現在では確認されていない人種で、滅びたとされている。
魔族
demon

「アニマの器「セフィラ」を人間の心臓の代わりに持っている者全て」を魔族と呼ぶ。
外見では判断できないので、大概はその特徴的な少し尖った耳で判断される。
魔族の伝承によると、魔族は闇のマナのテオス「ディン」と死生のマナのテオス「アニマ」に創られたと伝えられ
その話から、彼等は古代語で「ディンの国」という意味の「ディンフィム」という名を自分たちの国につけた。
また、彼等はアニマのマナがある限り生き続けるが、勿論、殺されれば死ぬ。(概念参照)
魔族の間の英雄として、建国者である「始王」の存在がある。
エルフ曰く、彼等はアニマによって「守護者」としての役割を与えられていてそれ故に高い身体能力を有しているのだという。
魔族の中にも様々な「族」が存在しそれぞれにその種族なりの特徴がある。
セフィラは種族関係なく魔族それぞれである。
主な種族は下記の通りである。

魔羅(マーラー) 人間の言ういわゆる「悪魔」族。魔族中最も数の多い種族で姿も様々。
トイフェル 一定の年齢になるまで中性だが愛する相手の性別によって性別が代わる。
男のトイフェルはインクブス、女の方はスクブスと呼ぶ。絶対数が少ない。総じて赤い瞳をしている。
王魔(或は天魔) 魔族の中の王族血統。高い魔力とマナへの適性を持つ血を持っている。
魔族の中で最も高い能力を有する者との婚姻を義務づけられている。
メア 鬼神ともいわれる一族。総じて高い魔力を持っている。高潔で傲慢な者が多い。
アラストル 別名「刑執行人」といわれる種族。身体能力が高く、裏の仕事をする者や情報伝達の役目を負う者が多い。
龍族 三本指と五本指の者がおり、五本指の者は龍族の中でも格が高い。
魔族の中で新参者であるがゆえに種族の社会的地位はあまり高くない。
五本指の者はほとんど人間の形をとっている。三本指の者はそのまま鎧を付け龍兵と呼ばれる。

エルフ
elf

アニマの器、アニマのマナを持たない種族で外見がとても特徴的である。
最大の特徴は目で、白目がほとんどゼロに近いこと。耳は少し尖っており、身体的に素軽いが力がない。
音楽を愛し、芸術面に秀でた者が多く、一座を組んで外界に出ていく者もいる。動物の言葉がわかるらしい。
高い精神性を持っているので、伝承では、アニマから「歴史の記録者」としての役割を与えられたのだ、とされる。
エルフの伝承によれば、初世紀に最初は限りある生命として誕生したのだが
光のマナのテオス「ルーメン」が彼等の見目麗しい姿をこよなく愛したため
その外見を永遠に保つために彼等から老いと死を取り除いた。
しかし死生を司るアニマがそれを許さず、代わりにアニマのマナをエルフから永久に奪ったのだという。
そのためエルフは繁殖能力が著しく低く、またアイテルの世界に存在するために
食物からアニマのマナをとらねばならないのだという。
彼等は何らかの要因でルーメンのマナを大量に失うと死ぬといわれ、それ以外では不老不死といわれている。
エルフの大半は古代語でエルフの国の意の「エルフィム」に住んでいるが、ごく一部がヴィルシュ大森林に住んでいる。
異端者を嫌う傾向にあり、ハーフエルフやダークエルフの存在が気にくわないようだ。
ドヴェルグに対して、リョースアールヴ【光の妖精】という。

ドヴェルグ
doverg

身長がとても小さいので「小さき人」とも言われる。肌は浅黒く、歳を経た男は豊かな髭をたくわえるのが習慣である。
酒を好み、陽気で楽天家。短足だが、屈強かつ頑健な種族である。
地中もしくは鉱山坑内に住む「石の民」で、山や大地、鉱物や宝石を心から愛し、それらに敬意をもって接する。
細工・工芸・鍛冶に・石工に秀で、ドヴェルグの造るものは他とは違った輝きが宿るとして、重宝されている。
ドヴェルグの伝承によると
地のマナのテオス「テラン」がエレボスによって創造されたベヘモスという巨大な魔物の死骸から
死生のマナのテオス「アニマ」と共に造ったとされ、ドヴェルグは魔族と同じように大地のことを「ベヘモス」と呼ぶ。
自分たち種族を創造したテオスとして他のテオスよりもテランを大変信仰しており、首都に壮大な神殿を建設した。
人間より長寿で平均年齢は約150歳。
エルフに対して、ディックアールヴ【闇の妖精】という。
彼等は自分たちの国を「スヴァルトアールヴヘイム」【闇の妖精の国】と呼んでいる。
ちなみに、地図はエルフによって制作されたためにドヴェルグの国は「ドヴェルグフィム」と表記されている。

ハーフエルフ
half elf

ハーフエルフとは、人間とエルフのハーフのことである。
平均寿命は約120歳と純粋なエルフと比べるととても短い。
これはハーフとなる者達のエルフの血が人間の血に宿るアニマのマナの強い生命力に耐えきれないからだと言われている。
エルフ的な特徴として30代で老いが止まることで、それまでは人間と同じペースで成長する。
ハーフエルフはエルフと比べて、とても感情豊かで力仕事にも長けている。
なおクォーターは普通の人間と同じような成長ペースで老いていく。何ら人間と変わらない。

ダークエルフ
dark elf

ダークエルフとは、エルフと魔族のハーフのことである。
肌は褐色の者が多いが全てではない。
平均寿命はハーフエルフと比べてとても長く約300歳ほど。
これは、魔族の有するディンの闇のマナとエルフの持つラクシスの光のマナとが互いに調和しあうからだと言われている。
しかし、身体が虚弱で、大半の者はその生を全うすることなく死んでしまう。
一説によれば、これは闇のマナと光のマナを結びつけ調和させるのに相当の量のアニマのマナを使っているからだとか。
セフィラを身体に有していないが、総じて高い魔力を持っていて、マナへの適性も高い。


oni

鬼、とは魔族と人のハーフのことである。
世界的にも珍しい混血種であり、エルフの人類学者においてもその総数を把握してはいない。
彼らはセフィラは有してはいるが有限のセフィラで、見た目が人間とあまり変わりないが
総じて特徴的な赤い角を頭にはやしている。その角により彼等は「鬼」と称されている。
命が有限なのはアニマの定める人間の「限りある命」の宿命が大きく作用していると言われている。
身体の老いによる死ではなく
有限のセフィラ(魔族のそれに比べ相当脆い)が砕けることによって体内のマナが分散し、死ぬ。
個人差はあるようだが寿命は80〜100歳前後だという。
セフィラを持ってはいるが、有限の命の者であるために混血種ながら普通は人間に数えられる。
その他
世界にはまだ未確認の種族達が多くいるかもしれないし、新たに生まれているかもしれない。
既存の種族の混血種達が次々と生まれてはいるが、決して混血しない種族もある。
魔物と既存の種族は相容れない。
ハーフとダークエルフの混血種はやはりセフィラを有さないがエルフの血が濃くなるため
見た目はほぼエルフと同等だが、寿命はハーフエルフとほぼ同じである。
魔族の中でも色々ある。(魔族内の種族をいうとき【魔属●●】と表記する。)龍族の他の五族は混血は多々ある。
王魔は全ての魔族の中で最も強い影響力を有しており
混血しても王魔の血というのはそれすら凌駕してしまうほどの力を持っている。
一方、龍族は他の魔族とも他の種族とも決して交わらぬ血を持つ変わり種である。
それは魔族としてセフィラを有してはいるが、種族的にエレボスの創造物に近いためである。
龍族以外と結ばれても決して子は生まれない、とされている。
また彼等の血液は高いマナへの適性を持つが、他の血のアニマを喰らってしまうと言われている
(彼等への輸血などには全く問題ないが他の種族へ彼等の血液の輸血は危険である。)